財団概要

理事長ご挨拶

エネルギア文化・スポーツ財団は、中国地域に最初の電気事業が開始されて100周年となるのを記念して、1994年(平成6年)10月に設立され、2010年(平成22年)2月には、公益財団法人として新たなスタートをきりました。
昨年、お陰さまで設立30周年を迎えることができました。これまでにみなさま方から賜りました温かいご支援に対しまして、改めて深くお礼申しあげます。
設立以来、中国地域における美術・音楽・伝統文化およびスポーツの各分野の活動に対する「助成事業」と「顕彰事業(エネルギア賞)」を2本の柱として進めています。
助成事業は、中国地域に所在する団体が主催し、地元で行われる活動に対して支援しております。
また、顕彰事業は、中国地域において、将来の活躍が大いに期待される若手美術家・音楽家、青少年スポーツの振興に功績のある若手指導者および地域において伝統文化の保存伝承・振興に尽力されている方々を表彰しております。
助成事業に対する応募件数は、設立当初に比べ、大幅に増加しており、これまでに4,620件の助成を行うとともに、エネルギア賞では、132件の個人と団体を顕彰し、あわせて総額9.6億円の支援となりました。
これまでに、助成団体や受賞されたみなさまが、それぞれのフィールドで素晴らしい活動を展開され、ひいては地域の活性化に多大な貢献をしておられますことは、誠に喜ばしいかぎりでございます。

中国地域において、少子高齢化や人口減少が進行し、地域の活性化が課題となる中、人々が繋がりを強め、心を豊かにする文化・スポーツの役割は大きく、私どもの取り組みが、中国地域における文化・スポーツの振興に広く貢献することで、みなさまに勇気をお届けし、心豊かで多様性と活力のある持続可能な社会となるよう、少しでもお役に立つことができれば幸いです。
引き続き、みなさまの温かいご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2025年4月
理事長 苅田 知英

財団名とシンボルマークについて

【エネルギアとは】
「エネルギア」とはラテン語で『力・活力・元気』を表し、英語の『エネルギー』の語源です。
エネルギーがもたらす「あたらしく、あたたかい、活力のある社会」を象徴しています。

【シンボルについて】
デザインは、「文化(Culture)」と「スポーツ(Sports)」の頭文字とCとSを組み合わせています。

財団の活動

事業の目的

中国地域における美術・音楽を中心とした芸術文化、民俗芸能を中心とした伝統文化およびスポーツの諸活動に対して、助成および顕彰を行うこと等により、中国地域における文化・スポーツの振興を支援し、ひいては わが国の文化・スポーツの発展に寄与することを目的としています。

事業の内容

  • 01
    助成事業

中国地域(中国地方5 県および兵庫県・香川県・愛媛県の一部を含む)に所在する団体が行う、次の活動に助成します。

■美術・音楽の創造・普及・育成につながる展示・公演活動
・意欲的、先駆的、実験的な芸術の創造
・地域への普及
・若手芸術家等の育成

■伝統文化の保存・伝承・復活・復元および発表活動(100年以上の歴史をもち、地域に根付いたもの)
・民俗芸能、伝統的な祭り、行事等の保存・伝承・復活
・伝統工芸等の保存・伝承・復活
・民俗資料等の復元・保存

■アマチュアスポーツの振興活動
・青少年主体のスポーツの振興(原則として高校生以下が過半数を占める活動)
・指導者養成

  • 02
    顕彰事業(エネルギア賞)

芸術・伝統文化およびスポーツの分野における、次の中国地域在住者を顕彰します。
・将来が大いに期待される若手美術家、若手音楽家
・伝統文化の保存・伝承および振興に功績のある個人または団体
・青少年のスポーツ活動の振興に功績のある若手指導者

  • 03
    主催事業

中国地域の文化・およびスポーツに関する調査・研究、出版ならびに展示会、公演会、講演会等を開催します。

事業の運営

財団は、中国地域の有識者で構成される理事会・評議員会および選考委員会(助成対象ならびに顕彰対象の選考)などによって運営されています。
事業に要する資金は、中国電力グループから出資いただいた基本財産20億円の運用収入を中心に賄っております。